こんにちは、やまもと内科スタッフです。
令和2年、総務省の発表によると熱中症による救急搬送者数は6.5万人で6~9月に多く、ピークは8月後半となっています。
発生場所は・住居・屋内 43%
・道路(歩道) 17.4%
・仕事中(工場、作業場) 10.9%
意外にも外での作業中より、自宅・屋内にいても熱中症を発症するケースが多いのです。 このことは子ども・高齢者が脱水や熱中症症状の感受性が少なかったり、予備力が低かったりする場合が多く、自覚症状がない『かくれ熱中症』状態からいきなり、吐き気・けいれん・意識障害を起こし、搬送に至ることが多いためです。
【かくれ熱中症のチェック項目】
□手のひらが冷たい
□つまんだ皮膚の戻りが悪い
(2秒以内に戻らない)
□舌が乾いている
□親指のツメを押して赤みが戻るのが遅い
1つでも該当していたら脱水症状である可能性があります。
この状態に気づかず、脱水症が進み、熱中症としての症状へと進行していく恐れがあります。
【熱中症の症状】
Ⅰ:応急処置できる軽度
・立ちくらみ
・めまい
・こむら返り
・筋肉痛
Ⅱ:病院へ行く中等度
・大量の汗
・頭痛 ・吐き気
・気分不快 ・倦怠感
・虚脱感(ぐったりする)
Ⅲ:入院して治療を要す重症
・けいれん
・意識障害
・高体温
室内にいてもエアコン、扇風機を使い温度・湿度を管理し、水分・塩分補給をしましょう。
心臓病・高血圧症・腎臓病・糖尿病などがあり水分・塩分制限のある方は、医師の診察を受け、的確なアドバイスを受けましょう。
高齢者と同居のご家族は『かくれ熱中症チェック項目』に気をつけて頂き、又、活気がない・普段より言葉数が少ない、逆にソワソワしている・落ち着きがないといった普段の様子と違うな…と思ったときは、お気軽にご相談下さい。